久しぶりに「東京タワー」を読んでみたら、昔はわからなかったことがわかった。
昔から好きだった小説「東京タワー」
江國香織さんの本、好きなんです。
初めてこの「東京タワー」を読んだのは高校生か大学生の頃だったと思います。
その頃の私は詩史さんという登場人物に憧れました。
代官山というオシャレな街にセレクトショップをもち、自分で海外に買い付けに行ったり、都心のマンションに住んだり、別荘があったり…
お金と美しさと時間と自分の店がある、充実した余裕のある大人の女性。
この本の中で詩史さんが好きなものとして出てくるキーワード
他にもいろいろ出てきます。
これらが似合う美しい知的な大人に私はなりたかったのかな。
「私は私の人生が気に入ってるの。」
「そんなに幸福っていうわけじゃないけれど、でも、幸福かどうかはそう重要なことじゃないわ。」
という詩史さんのセリフがある。
高校生か大学生の私にはよくわからないセリフでした。
でも、今はわかる。
お金も時間も自分の店もあるけど、夫とはお互いに他に相手がいることをおそらくお互いわかっていて、でもそれを指摘したり干渉したりしない夫婦。暗黙の了解がある夫婦。
でも、夫とは別れるなんて考えていない。
今の生活を手放す気は無い。
一人になりたくない。
夫の前、店の女の子たちの前では落ち着いた美しい大人のふりをしている。
そんな詩史さん。
かなり久しぶりに読んでみると、昔は憧れたはずの詩史さんにそんな印象を持ちました。
寂しい人なんだろうなと。
この詩史さんをいいなと思ったのは、やっぱり私がファザコンだったからなのか…
zuttokireinalady.hatenablog.com
まあ、お金に不自由しない生活には憧れますが♡
自分のお店とか海外に買い付けとかも素敵ですよね♡
この小説、ハッピーエンドではなく、なんかハッキリしない感じで終わるんです。
江國香織さんの小説らしい終わり方でもあるんですが。
これから何年か先にもう一度読んだらまた違う見え方があるのでしょうか。
でも、それって本の良さだと思います。
少し子供が大きくなってきて、赤ちゃん時代ほど手がかからなくなって、自分の時間をちょっとだけど持てるようになってきたので、新しい本も昔から持ってる本も読みたいな。
またたくさん本を読む生活がしたいなー
最近しばらくバタバタしていたのですが、色々不安に思うことがあって…
でも、ふと気がついたんです。
子供が赤ちゃんの頃って忙しすぎて、育児で疲れ切っていて、何も考える余裕も時間もなかったなと。
不安なこととか考える時間が無かったのです。
今、いくらバタバタしていると言っても子供が少し手が離れたから、赤ちゃん時代ほどは私も疲れてなくて、だから色々考えちゃうんですよね。
だから、余計なことを考えて不安になったりするくらいなら、また昔みたいに本を読もうと思ったのです。
それで、昔はわからなかったことがわかったり、昔とは違う見え方ができたら、嬉しいし。
また、何か読んだらブログに書くかもしれません。
よろしくお願いします。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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